ケーブルニットは、太い糸をねじって編む独特の模様が魅力的なニットアイテムです。
秋冬の定番として人気が高く、大人っぽいスタイリングからカジュアルな着こなしまで幅広く対応。
この記事では、ケーブルニットの基礎知識から選び方、コーディネートのポイントまでを詳しく解説していきます。
ケーブルニットとは縄の目状の模様が特徴的なニット

アイルランドの漁師が着ていたセーターがルーツ
ケーブルニットは、アイルランドの漁師たちが着ていたセーターが起源と言われています。
当時、各家族で異なる編み方を用いることで、不幸にも海難事故に遭った際の身元確認に役立てていたそうです。
この伝統的な手法から生まれた独特の編み模様が、現在のケーブルニットとなりました。
太くて暖かいウール素材で作られることが多く、寒冷地での防寒具として重宝されていたのです。
昨今では、ファッション性の高さから世界中で愛されるアイテムへと進化しています。
ケーブルニットとアランニットの決定的な違い

ケーブル編みはアラン編みに含まれる模様の一つ
アラン編みにはさまざまな模様技法があり、ケーブル編みもそのなかのひとつ。
ケーブル編みは、糸をねじって立体的な縄状模様を作る技法を指します。
この編み方により、奥行きのある凹凸が生まれ、光と影で表情豊かな見た目になるのです。
アランニットは複数の伝統模様を組み合わせたニットの総称
アランニットは、複数の伝統編み模様を組み合わせて作られたニットの総称です。
特徴 | ケーブルニット | アランニット |
---|---|---|
構成 | 縄状模様のみ | 複数の伝統模様 |
パターン | シンプル | 複雑 |
見た目 | 統一感がある | 多彩で豪華 |
アランニットには、ケーブル編みの他にも、蜂の巣模様やアイスケーブル、ツイスト編みなど、様々な技法が組み合わされています。
同じアイルランド発祥でも、アランニットの方がより装飾的で豪華な印象を与えるアイテムとなっています。
ケーブルニットの着用時期はいつからいつまで?

ウール素材は秋冬から春先まで着用可能
ケーブルニットの着用時期は、選ぶ素材によって異なります。
ウール素材を使ったケーブルニットは、保温性に優れているため秋冬から春先まで着用できます。
9月下旬から4月上旬までが一般的な着用期間となるでしょう。
特に10月から2月は、ケーブルニットがもっとも活躍する季節です。
重ね着やインナーとの組み合わせで、季節の変化に対応できますよ。
コットン素材を選べば夏でも着られる
最近では、コットンやコットン混素材を使ったケーブルニットも増えています。
通気性の良いコットン素材なら、初夏や秋口、さらには春先でも着用できます。
真夏での着用は難しいですが、6月や9月のような季節の変わり目には重宝するアイテムになります。
素材 | 着用可能期間 |
---|---|
ウール | 9〜4月 |
コットンやリネン | 4〜10月 |
素材選びにこだわることで、年間を通じてケーブルニットを楽しむことが可能です。
ケーブルニットを使ったコーディネートのポイント
ケーブルニットのあったかカジュアルコーデ

ケーブルニットはカジュアルコーディネートとの相性が抜群です。
白や黒、グレーなどの定番色を選んで、デニムやチノパンと合わせるだけで、こなれた印象になります。
スニーカーと組み合わせれば、さらにカジュアル度がアップします。
ボリュームのあるケーブルニットを使う場合は、ボトムスはすっきりしたシルエットを選ぶのがコツです。
アクティブで親しみやすい雰囲気を演出できます。
ケーブルニットカーディガンのおしゃれコーデ

カーディガンタイプのケーブルニットは、大人っぽい着こなしに最適です。
白シャツやボーダートップスの上に羽織るだけで、上品な印象に変わります。
スカートと組み合わせて、きれいめなスタイリングも実現できます。
色選びとしては、紺やベージュ、グレーなどの落ち着いた色を選ぶと、さまざまなコーディネートに合わせやすくなります。
層を重ねて着ることで、奥行きのあるおしゃれな雰囲気が生まれるでしょう。
まとめ
ケーブルニットは、縄状の立体的な編み模様が特徴的なニットアイテムです。
アランニットに含まれる模様の一種であり、シンプルながら奥深い魅力を持っています。
素材選びによって通年での着用も可能であり、カジュアルから上品なスタイルまで対応できます。
自分の好みや季節に合わせて、ケーブルニットを上手に取り入れることで、ワードローブがより充実するでしょう。
是非、この秋冬はケーブルニットを活躍させてみてください。