寒い季節に行われる子どもの卒業式、何を着ていくか悩みますよね。
スーツやジャケットのインナーには、きちんとした印象のブラウスが好適…ですが、防寒には心許ない気もします。冬の定番トップスのニットは、卒業式の装いに使えるのでしょうか?
実は、選び方次第でニットでも卒業式にふさわしい装いになります。
この記事では、卒業式にニットを着る際のマナーや選び方、具体的なコーディネート例まで詳しく解説していきます。
卒業式の母親の服装にニットは条件付きでOK

卒業式にニットを着用すること自体は、マナー違反ではありません。
ただし「どんなニットでも良い」というわけではなく、フォーマルな場にふさわしい条件を満たしている必要があります。重要なのは、素材や色、デザインが式典という場に相応しいかどうかという点です。
きちんと感のあるハイゲージニットをジャケットのインナーとして使えば、上品で洗練された印象を与えられます。
寒い時期の卒業式では、ニットがあると体温調整もしやすく実用的。適切なものを選べば、おしゃれで快適な装いが完成しますよ。
卒業式にふさわしい母親向けニットの選び方

卒業式に着ていくニットは、以下の3つのポイントを押さえて選びましょう。
①素材はハイゲージで上品なもの
編み目が細かく密度の高い「ハイゲージニット」を選ぶのが基本です。
薄手で滑らかな質感のニットは、フォーマルな場でもきちんとした印象を与えます。カシミヤやウール、シルク混などの上質な素材なら、さらに品格が増すでしょう。
逆に、ざっくりとした編み目のローゲージニットは、カジュアルな印象が強くなってしまいます。
表面が滑らかで光沢のあるものを選ぶと、よりフォーマル感が高まりますよ。
②色はネイビーやベージュなど定番色
色選びは、落ち着いた定番カラーが安心です。
おすすめの色
- ネイビー:知的で上品な印象
- ベージュ:柔らかく優しい雰囲気
- グレー:洗練されたシックな印象
- ホワイト・オフホワイト:清潔感があり明るい印象
- ブラック:引き締まったフォーマル感
派手な色や蛍光色は避けましょう。あくまで主役は卒業生なので、保護者は控えめな装いが基本です。
③ネックデザインはタートルネックやハイネック
首元がきちんと詰まったデザインを選ぶことが重要です。
タートルネックやハイネック、モックネックなどは、フォーマルな印象を与えやすくなります。首元が詰まっていると、ジャケットから見えたときにもだらしない印象になりません。
Vネックやクルーネックも悪くはありませんが、インナーとして着る場合は襟元の開きが浅いものを選びましょう。
胸元が大きく開いたデザインは、卒業式には不向きです。
卒業式で母親が避けるべきNGニットの特徴

いくらニットがOKとはいえ、式典にふさわしくないタイプもあります。
ざっくりしたローゲージやカジュアル素材
編み目が大きく粗いローゲージニットは、カジュアルな印象が強すぎます。
厚手でボリュームのあるニットは、普段着やリラックスウェアのイメージが強く、フォーマルな場には向きません。ケーブル編みやアラン編みなど、立体的な編み柄が入ったデザインも避けた方が無難でしょう。
また、コットン100%のカジュアルなニットや、毛羽立ちの多い素材も式典には不適切です。
アクリル素材でも問題ありませんが、安っぽく見えないよう質感には注意が必要ですね。
派手な色や柄、装飾のあるデザイン
目立ちすぎるデザインは、卒業式にはふさわしくありません。
NGな特徴
| 避けるべき要素 | 理由 |
|---|---|
| 原色・ビビッドカラー | 華美で目立ちすぎる |
| ボーダーや花柄 | カジュアルな印象 |
| ビジューやスパンコール | 装飾過多で派手 |
| ロゴや大きなプリント | カジュアルすぎる |
| オーバーサイズ | だらしない印象 |
式典の主役はあくまで子どもたちです。保護者は控えめで上品な装いを心がけましょう。
ニットを使った卒業式母親向けコーディネート例
実際にどう着こなせばよいか、具体例をご紹介します。
ジャケットのインナーにハイネックニットを合わせる定番コーデ

もっとも失敗しにくいのが、ジャケットのインナーとしてニットを使うスタイルです。
ネイビーやグレーのテーラードジャケットに、同系色のハイネックニットを合わせましょう。ボトムスは、膝丈のタイトスカートやセミフレアスカートがおすすめです。
パンツスタイルなら、センタープレスのきれいめパンツを選ぶと良いでしょう。
足元はヒールのあるパンプスで引き締めれば、きちんと感のある装いが完成します。バッグは小ぶりのフォーマルバッグを選び、アクセサリーはパールなどシンプルなものをプラスすると上品ですよ。
上品なニットワンピースにジャケットを羽織るコーデ

ハイゲージのニットワンピースも、卒業式に適した選択肢の一つです。
膝丈程度の落ち着いたデザインで、シンプルなシルエットのものを選びましょう。色はネイビーやベージュ、グレーなど定番色が安心です。
ニットワンピース一枚では少しカジュアルなので、必ずジャケットやカーディガンを羽織ってください。
コサージュやブローチを胸元に添えると、より華やかな印象になりますね。
卒業式の母親の服装に関するQ&A

よくある疑問にお答えします。
タートルネックは失礼にあたる?
タートルネックは失礼ではなく、むしろ適切な選択です。
首元がきちんと詰まっているため、フォーマルな印象を与えやすくなります。ただし、ハイゲージで上品な素材のものを選ぶことが重要です。
厚手のカジュアルなタートルネックではなく、薄手で滑らかな質感のものを選びましょう。
ジャケットのインナーとして着用すれば、まったく問題ありません。寒い時期の卒業式では、防寒対策としても優秀ですよ。
ニット一枚での参加は可能?
ニット一枚だけでの参加は避けた方が無難です。
いくら上品なニットでも、ジャケットなどのアウターがないと、カジュアルすぎる印象になってしまいます。卒業式は正式な式典なので、きちんと感を出すためにもジャケットやカーディガンは必須と考えましょう。
どうしてもジャケットが苦手な場合は、フォーマルなカーディガンやボレロを合わせてください。
まとめ
卒業式にニットを着ることは、選び方さえ間違えなければ全く問題ありません。
ハイゲージで上品な素材、落ち着いた色、首元が詰まったデザインという3つのポイントを押さえれば、フォーマルな場にふさわしい装いになります。
必ずジャケットやカーディガンを合わせて、きちんと感を演出しましょう。
大切なのは、子どもの晴れ舞台を引き立てる控えめで上品な装いを心がけること。この記事を参考に、自信を持って卒業式に臨んでくださいね。




