「ダンボールニット」と「スウェット」、どちらも秋冬の定番アイテムですが、実は構造も着心地も大きく違います。
きれいめカジュアルからオフィスカジュアルまで幅広いシーンで活躍するダンボールニットと、ラフな着こなしの定番であるスウェット。
本記事では、両者の違いを徹底比較し、ダンボールニットのメリット・デメリットからおすすめアイテムまで詳しく解説します。
ダンボールニットとスウェットの5つの違い比較表

ダンボールニットとスウェットの違いを、5つのポイントで比較してみましょう。
| 比較項目 | ダンボールニット | スウェット | 
|---|---|---|
| 構造 | 表地と裏地を中糸で繋いだ二重構造。 生地の間に空気層がある | 表面は天竺編み、裏面はパイル状(裏毛) または起毛(裏起毛) | 
| 質感 | ハリ感があり上品。 表裏ともに滑らかな肌触り | カジュアルで柔らかい。 裏面はタオル地のような質感 | 
| シルエット | 立体的で形をキープ。 きれいなシルエットが出やすい | ゆったりとしたリラックス感。 カジュアルな印象 | 
| 着用シーン | きれいめカジュアルから オフィスカジュアルまで対応 | 主にカジュアルシーンや 部屋着として活躍 | 
| 価格帯 | やや高め (素材や構造によって価格が上がる) | 比較的リーズナブル | 
ダンボールニットのメリット

ダンボールニットには、スウェットとは違った魅力がたくさんあります。
ここからは、3つの主要なメリットを詳しく見ていきましょう。
ハリ感があり上品で立体的なシルエット
ダンボールニットの最大の魅力は、ほどよいハリ感です。
表地と裏地を中糸で繋いだ構造により、生地が自然と立体的なシルエットをキープ。
パーカーのフードもきれいに立ち上がり、プルオーバーもだらしなく見えません。
カジュアルアイテムでありながらきちんと感を演出できるので、コーデの幅が広がります。
シワになりにくく軽量で快適な着心地
ダンボールニットは生地の間に空気層があるため、しっかりとした生地ですが軽いのが特徴です。
長時間着用しても疲れにくいので、普段使いから仕事、旅行などさまざまなシーンで活躍してくれます。
また、ハリ感がある構造のおかげでシワになりにくく、お手入れも簡単。
ストレッチ性にも優れており、体の動きに合わせて伸び縮みするため、窮屈さを感じることがありません。
適度な保温性とシーズンレスな使いやすさ
二重構造による空気層が、適度な保温性を実現しています。
断熱性に優れているため、温かい空気を貯め込みつつ外に逃がしません。
しかし厚すぎないため、秋口から春先まで長いシーズン活躍してくれます。
インナーとアウターで調整すれば、真冬でも快適に着用できるでしょう。
一枚持っていれば3シーズン着回せるコストパフォーマンスの高さも、人気の理由の一つです。
ダンボールニットのデメリット

メリットが多いダンボールニットですが、購入前に知っておきたいデメリットもあります。
素材選びのポイントとお手入れの注意点を確認しておきましょう。
安っぽく見える素材と高見えする素材がある
ダンボールニット製品は、使用する素材によって印象が大きく変わります。
ポリエステルを使用したものは、ツヤ感があり高級感を演出できる一方、質の低い素材だとペラペラした安っぽい印象になってしまいます。
購入の際は、生地の厚みや質感をしっかり確認することが大切です。
コットン素材は自然な風合いがあり上品ですが、シワになりやすい傾向があります。
ハイゲージ(編み目が細かい)のダンボールニットを選ぶと、より上品に着こなせるでしょう。
毛玉ができやすい
ダンボールニットの弱点として、摩擦による毛玉ができやすい点が挙げられます。
特にウールやポリエステル、レーヨンなどの素材は、カバンを掛ける肩や脇の下など擦れやすい部分に注意が必要です。
毛玉取り器やブラシで定期的にお手入れすることで、長く美しい状態をキープできます。
洗濯の際は必ず洗濯ネットを使用し、手洗いまたはドライコースで優しく洗いましょう。
また、中糸が飛び出す可能性もあるため、引っ掛かりには気をつけてください。
おすすめのダンボールニットアイテム

ここからは、シーン別におすすめのダンボールニットアイテムをご紹介します。
着こなしの参考にしてみてくださいね。
きれいめカジュアルに最適な人気パーカー
ダンボールニットのパーカーは、カジュアルながらも上品な印象を与えてくれる優秀アイテムです。
フードがきれいに立ち上がり、スウェットパーカーよりも洗練された雰囲気を演出できます。
デニムやチノパンと合わせれば、休日のお出かけスタイルが完成します。
シンプルなデザインを選べば、年齢を問わず長く愛用できるでしょう。
オフィスカジュアルにも使えるプルオーバー
ダンボールニットのプルオーバーは、オフィスカジュアルにも対応できる万能アイテムです。
テーパードパンツやスカートと合わせれば、きちんと感のある通勤スタイルが完成。
ホームケアが可能なアイテムも多く、忙しいビジネスパーソンにとって心強い味方です。
ベーシックカラーを選んでおけば、さまざまなコーディネートに対応できるでしょう。
まとめ
ダンボールニットとスウェットは、見た目は似ていても構造も質感も全く異なる素材です。
ダンボールニットは、ハリ感があり上品でシワになりにくく、適度な保温性を持つ優秀な素材といえます。
きれいめカジュアルからオフィスカジュアルまで幅広いシーンで活躍するため、一枚持っておくと非常に便利です。
毛玉ができやすいというデメリットはありますが、定期的なお手入れで長く愛用できますよ。







 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			