黒と並ぶ定番ベースカラーとして大注目のトレンドカラーのブラウン。
こっくりとした温かみのあるブラウンは、取り入れるだけで季節感と洗練された雰囲気を演出できる万能カラーです。
しかし「地味に見えそう」「老けて見えそう」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実はブラウンは、合わせる色次第で清潔感のある爽やかなコーデにも、華やかで垢抜けたスタイルにも変身できる優秀なカラーなんです。
この記事では、ブラウンに合う色7選と、地味見えしない配色ルール、今すぐ真似できる実例コーデをご紹介します。
結論:ブラウンに合う色は「ベーシック」「アースカラー」「差し色」の3系統

ブラウンに合う色は、大きく分けて3つの系統に分類できます。
それぞれの系統には異なる魅力があり、なりたい印象やシーンに合わせて使い分けることで、ブラウンコーデの可能性が広がります。
まずは失敗しない「ベーシックカラー」、次にこなれ感を演出する「アースカラー」、そして華やかさをプラスする「差し色」の3系統について詳しく見ていきましょう。
失敗しないベーシックカラー:白・黒・グレー・ネイビー

ブラウン初心者さんにおすすめなのが、白・黒・グレー・ネイビーといったベーシックカラーとの組み合わせです。
これらの色は誰でも手持ちにあるアイテムが多く、今日からすぐに取り入れられるのが魅力。
白と合わせれば清潔感と軽やかさが出て、黒と組み合わせればシックで引き締まった印象に。
グレーは柔らかく上品な雰囲気を、ネイビーは知的で落ち着いた大人の品格を演出してくれます。
どの色も失敗が少なく、オフィスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍する鉄板の配色です。
こなれ感が出るアースカラー:ベージュ・カーキ

ベージュやカーキといったアースカラーとブラウンの組み合わせは、トレンド感を高める配色として注目されています。
同じ自然由来の色同士なので、優しく馴染みながらも奥行きのある洗練されたコーディネートに仕上がります。
ベージュは女性らしい柔らかさを、カーキはカジュアルな抜け感を加えてくれるカラーです。
ブラウン系のトーンでまとめたワントーンコーデは、レイヤードスタイルとの相性も抜群。
全身を同系色でまとめることで、こなれた印象と落ち着いた大人の余裕を演出できます。
華やかに垢抜ける差し色:ブルー・ピンク・オレンジ・赤

ブラウンに合わせる差し色としておすすめなのは、赤、黄色、サックスブルーといった鮮やかなカラーです。
地味になりがちなブラウンコーデも、鮮やかな差し色を加えることで一気に華やかで垢抜けた印象に変わります。
ライトブルーやデニムは爽やかな清涼感を、ピンクは大人可愛い雰囲気を加えてくれます。
オレンジやイエローは顔色を明るく見せ、赤はドラマチックで印象的なスタイルを作ります。
小物や差し色で取り入れれば、派手すぎず絶妙なバランスのおしゃれコーデが完成します。
地味見え回避!定番ベーシックカラーとの配色ルール
ベーシックカラーとの組み合わせは失敗が少ない反面、配色のバランスを間違えると「地味」「野暮ったい」印象になってしまうことも。
ここでは、各ベーシックカラーとブラウンを合わせる際の具体的なルールと、垢抜けて見えるコツをご紹介します。
それぞれの配色に適したアイテムの選び方や素材感についても解説していきます。
ブラウン×白:清潔感と軽さを出す鉄板の組み合わせ

ブラウン×白は、もっとも失敗が少なく誰でも挑戦しやすい黄金比率の配色です。
白と合わせた2色コーデは、黒×白のモノトーンよりも優しげで、リッチな印象に仕上がります。
白がブラウンの重さを軽減し、清潔感と明るさをプラスしてくれるため、春夏でも違和感なく着こなせます。
トップスを白にすれば顔まわりが明るくなり、ボトムスを白にすれば軽やかで洗練された印象になります。
オールシーズン使える万能な配色なので、迷ったらまずこの組み合わせから始めてみましょう。
ブラウン×黒:異素材MIXで重さを回避するシックな装い

ブラウンと黒はどちらも深みのある色なので、組み合わせ方を間違えると重たく暗い印象になってしまいます。
重さを回避するポイントは「異素材ミックス」です。
レザーとニット、スエードとデニムなど、異なる素材を組み合わせることで奥行きと動きが生まれます。
シックで大人っぽいスタイルを目指す方におすすめの配色です。
ブラウン×ネイビー:知的で上品にまとまる大人のノーブル配色

ブラウン×ネイビーは、フォーマルシーンにも対応できる知的で上品な配色です。
どちらも落ち着いた色味なので、ビジネスシーンやきちんと見せたい場面で大活躍します。
濃いめのブラウン(ダークブラウン)と明るめのネイビー、または明るめのブラウンと濃紺といったように、明度に差をつけるとメリハリが出ます。
バッグや靴、ベルトなどの小物をブラウンにして、ネイビーのスーツやワンピースと合わせるのも上品で洗練された印象になります。
大人の女性らしい落ち着きと品格を演出できる配色です。
ブラウン×グレー:老け見え注意!濃淡でメリハリをつける

ブラウンとグレーはどちらもニュートラルで優しい色味ですが、同じような明度で合わせると全体がぼやけて老けた印象になりがちです。
この配色を成功させるコツは「濃淡でメリハリをつける」こと。
ライトグレーと深みのあるダークブラウン、またはチャコールグレーと明るめのキャメルといった組み合わせがおすすめです。
どちらかの色をメインにして、もう一方を差し色程度に抑えるとバランスが良くなります。
中途半端なトーンのグレーは避けて、はっきりとした明暗の差をつけることが垢抜けのポイントです。
トレンド感抜群!華やかさをプラスする差し色コーデ術
ベーシックな配色に慣れてきたら、次は差し色を使った華やかなコーディネートに挑戦してみましょう。
差し色を上手に取り入れることで、ブラウンコーデが一気に今っぽく垢抜けた印象に変わります。
ブラウン×ライトブルー・デニム:補色効果で互いを引き立てる爽やか配色

ブラウンときれい色のライトブルーは、茶色の柔らかさと水色の爽やかさがお互いを引き立てる洗練された配色です。
色相環上で対極に位置する補色関係にあるため、視覚的なコントラストが美しく映えます。
デニムとの組み合わせも相性抜群で、ブルーデニムにブラウンを足すと大人っぽく着こなせます。
春夏はライトブルーのカーディガンやシャツ、秋冬はデニムパンツにブラウンのニットやコートを合わせるのがおすすめ。
爽やかさと温かみが同居する、季節を問わず楽しめる配色です。
ブラウン×ピンク:大人可愛いを作る「いちごチョコ」配色

ブラウン×ピンクは、まるでいちごチョコレートのような甘く上品な配色です。
ブラウンのニットに、インナーにソフトピンクのシャツを忍ばせる重ね着コーデが大人かわいい雰囲気を作ります。
ピンクと聞くと子供っぽくなりそうなイメージがありますが、落ち着いたブラウンと組み合わせることで甘さが中和され、大人の女性にも似合う上品な印象になります。
くすみピンクやサーモンピンクなど、柔らかいトーンのピンクを選ぶとより洗練された雰囲気に。
バッグやスカーフといった小物でピンクを取り入れるのもおすすめです。
ブラウン×オレンジ・イエロー:顔色が明るく見える暖色グラデーション

ブラウンとオレンジ・イエローは、同じ暖色系のグラデーション配色で自然に馴染みます。
この配色の最大のメリットは、顔まわりを明るく見せて健康的な印象を与えられること。
特にオレンジやマスタードイエローは、肌に血色感をプラスしてヘルシーな雰囲気を演出してくれます。
トップスにオレンジやイエローを持ってくることで、顔色が明るく華やかに見える効果があります。
秋冬にはブラウンのコートにマスタードのニット、春夏にはブラウンのパンツに明るいイエローのブラウスを合わせてみましょう。
ブラウン×赤:ビターブラウンに映えるドラマチックな配色

赤は一見大胆な差し色に思えますが、ブラウンと組み合わせればまとまりのある印象になります。
特にビターチョコレートのような深いブラウンに鮮やかな赤を合わせると、ドラマチックで印象的なスタイルが完成します。
赤は小物で取り入れるのが最も手軽で効果的です。
ブラウンのコートに赤いマフラーやバッグ、ブラウンのワンピースに赤いパンプスといった組み合わせがおすすめ。
クリスマスシーズンやバレンタインデーなど、特別な日のコーディネートにもぴったりの華やかな配色です。
【アイテム別】手持ち服ですぐ真似できる秋冬ブラウンコーデ実例
ここからは、アイテム別に具体的なコーディネート例をご紹介します。
手持ちのアイテムと組み合わせるだけで、今すぐ実践できる内容になっています。
ブラウンのアイテムを既に持っている方も、これから購入を検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
トップス:顔映りを良くする「白・ベージュ」のボトムス合わせ

ブラウンのトップスを着る際は、顔色をくすませないことが最重要ポイントです。
ブラウンニットは今っぽい印象になり、デニムと合わせれば大人の余裕を感じる抜け感たっぷりなスタイルに。
ボトムスは白やベージュといった明るい色を選ぶと、顔まわりの暗さが解消されて華やかな印象になります。
白のワイドパンツやベージュのスカートを合わせれば、こなれ感のある上品なコーディネートの完成です。
秋冬は首元にゴールドのアクセサリーを添えると、さらに顔映りが良くなります。
パンツ・スカート:黒トップスなら引き締め、カラートップスなら垢抜け

ブラウンのボトムスは、トップスの色選びによって印象が大きく変わります。
黒やネイビーのトップスを合わせれば、全体が引き締まってスタイリッシュな印象に。
一方、白・ピンク・ブルーといったカラートップスを合わせると、一気に垢抜けた華やかなスタイルになります。
ブラウンのワンピースにファーベストをレイヤードする際、インナーやバッグで明るい色を取り入れれば重たくならず軽やかな印象に。
明るいトップスと合わせる際は、靴やバッグをダークトーンにするとバランスが良くなります。
コート・アウター:インナーを「オールホワイト」にして洗練度アップ

ブラウンのコートはがばっと羽織るだけでこなれ感たっぷりで、コーデ全体が重たくならない優等生アイテムです。
ブラウンのコートやアウターを着る際の最強テクニックは、インナーを「オールホワイト」にすること。
白のニットに白のパンツ、または白のブラウスに白のスカートといった全身白コーデの上にブラウンのコートを羽織ると、驚くほど洗練された印象になります。
シンプルなのに高見えする、大人のための上級者テクニックです。
バッグや靴も白やベージュで統一すれば、さらに統一感のあるスタイリッシュなコーディネートに仕上がります。
靴・スニーカー:足元のブラウンで全体のバランスを整える繋ぎテクニック

今季はスニーカーもブラウンが多く展開されており、足元に旬なアイテムを取り入れるのがおすすめです。
ブラウンの靴は、コーディネート全体をまとめる「繋ぎ」の役割を果たしてくれます。
トップスとボトムスの色が異なる場合でも、足元にダークブラウンのローファーやブーツを持ってくることで統一感が生まれます。
特にブラウンのローファーは、きちんと派に支持される定番アイテムとして人気です。
カジュアルなスニーカーもブラウンを選べば、大人っぽく上品な印象に格上げできます。
やってはいけない「おば見え」NGブラウンコーデ

ブラウンは魅力的な色ですが、着こなし方を間違えると一気に老けて見えてしまうリスクもあります。
ここでは、絶対に避けたいNGコーディネートを3つご紹介します。
これらのポイントを押さえておけば、ブラウンコーデで失敗することはありません。
全身「素材感のない」茶色ワントーンは作業着に見える
全身をブラウンでまとめるワントーンコーデは、素材感にメリハリがないと作業着のように見えてしまいます。
チュール、レザー、コーデュロイなど異素材を組み合わせたMIXスタイルが、レザーを使用しながらもチュールの透け感で軽やかさをキープします。
ニット×レザー、スエード×デニム、シルク×ウールなど、異なる素材を組み合わせることで立体感と高級感が生まれます。
同じブラウンでも、素材の質感を変えることでおしゃれで洗練された印象になります。
テクスチャーの違いを意識することが、垢抜けたワントーンコーデの秘訣です。
中途半端なグレーと合わせると全体がぼやけて老けた印象に
ブラウンと中途半端なトーンのグレーの組み合わせは要注意です。
どちらも彩度が低く柔らかい色なので、似たような明度で合わせると輪郭がぼやけて老けて見えます。
特にミディアムグレーとミディアムブラウンの組み合わせは、メリハリがなく野暮ったい印象になりがちです。
グレーを合わせるなら、ライトグレーかチャコールグレーなど、明確な濃淡の差をつけましょう。
または、グレーとブラウンの面積比を大きく変えて、どちらか一方を主役にすることが大切です。
ダークブラウン×黒で全身を覆うと重すぎて暗い印象になる
ダークブラウンと黒はどちらも深みのある色なので、全身をこの2色で覆ってしまうと重たく暗い印象になります。
特に秋冬は、コート、パンツ、靴まで全てダークトーンにしてしまいがちなので注意が必要です。
この組み合わせを使う場合は、必ずどこかに「抜け」を作ることが重要です。
白いシャツやベージュのニットをインナーに入れる、スカーフやバッグで明るい色を足すなど、視線を集める明るいポイントを作りましょう。
または首元や手首、足首など、肌見せをして軽やかさを演出するのも効果的です。
まとめ
ブラウンに合う色は、失敗しないベーシックカラー(白・黒・グレー・ネイビー)、こなれ感が出るアースカラー(ベージュ・カーキ)、華やかに垢抜ける差し色(ブルー・ピンク・オレンジ・赤)の3系統に分類できます。
ベーシックカラーとの配色では、白で清潔感を出し、黒は異素材で重さを回避し、グレーは濃淡でメリハリをつけるのがポイントです。
差し色を使ったコーディネートでは、補色効果のあるライトブルー、大人可愛いピンク、顔色を明るくするオレンジ・イエロー、ドラマチックな赤がおすすめです。
NGポイントは、素材感のない全身ブラウン、中途半端なグレーとの組み合わせ、ダークブラウン×黒で全身を覆うこと。
今回ご紹介した配色ルールを参考に、ぜひブラウンコーデを楽しんでみてください。



