秋冬の定番アイテムであるハイゲージニット。
上品で女性らしい印象を演出できる一方、「着ると太って見える」と悩む方も多いのではないでしょうか。
実は、選び方や着こなし次第で、ハイゲージニットは驚くほどスタイルアップが叶うアイテムに変身します。
この記事では、太って見える原因を解明し、着痩せを実現する選び方から、コーディネート術までを詳しくご紹介していきます。
ハイゲージニットが太って見える2つの原因
ハイゲージニットで太って見えてしまうのには、明確な理由があります。
まずは原因を理解することで、適切な対策が見えてきます。
体のラインを拾いすぎるタイトなサイズ感
ハイゲージニットは編み目が細かく、薄手で伸縮性が高いのが特徴です。
そのため、ジャストサイズやタイトなサイズを選ぶと、体のラインがそのまま表れてしまいます。
特にお腹周りや二の腕、背中のラインまで拾ってしまうため、実際より太く見えることに。
「体にフィットする方がスッキリ見える」という思い込みが、逆効果になっているケースが多いのです。
膨張して見える淡いカラーや暖色系の選択
色の視覚効果も見逃せません。
ベージュやクリーム、パステルカラーなどの淡い色は、光を反射して膨張して見える特性があります。
また、オレンジやピンクなどの暖色系も、前に出てくる色として認識されるため、ボリュームを感じさせてしまいます。
特にハイゲージニットのような肌に密着するアイテムでは、この色の効果が顕著に現れるため注意が必要です。
着痩せするハイゲージニットの選び方4つのポイント
太って見えない、むしろスタイルアップできるハイゲージニットの選び方をマスターしましょう。
以下の4つのポイントを押さえれば、失敗知らずです。
首元がすっきり見えるVネックやUネック
首元のデザインは、全体の印象を大きく左右します。
おすすめのネックライン
- Vネック：縦のラインを強調し、顔周りをシャープに見せる
- Uネック：適度な肌見せで抜け感を演出
- ボートネック：横のラインで鎖骨を美しく見せる
Vネックは特に首を長く見せる効果が高く、デコルテラインをきれいに見せてくれます。
浅すぎないVの角度を選ぶと、上品さも保てて一石二鳥ですよ。
肉感を拾わない程よくゆとりのあるサイズ
体のラインを拾わないためには、程よいゆとりが重要です。
目安としては、肩が少し落ちるくらいのリラックスシルエットがベスト。
ただし、ダボダボすぎると着膨れするので、身幅にゆとりがありつつも、袖や裾がすっきりしているデザインを選びましょう。
試着の際は、腕を動かしたり座ったりして、どの角度から見ても肉感が目立たないかチェックすることをおすすめします。
引き締め効果の高い黒やネイビー等の収縮色
色選びで最も効果的なのが、収縮色を選ぶことです。
| 色 | 効果 |
|---|---|
| 黒 | 最も引き締め効果が高く、どんなボトムスとも合わせやすい |
| ネイビー | 知的で落ち着いた印象を与えつつ、着痩せ効果も抜群 |
| チャコールグレー | 黒より柔らかく、上品な雰囲気を演出 |
| ダークグリーン | トレンド感がありながら引き締め効果も期待できる |
特に黒やネイビーは、光を吸収する性質があるため、視覚的にボリュームを抑えてくれます。
落ち感のあるレーヨンやハイツイストコットン素材
素材選びも着痩せの重要なカギです。
レーヨン混やハイツイストコットンなど、適度な落ち感とドレープ性のある素材を選びましょう。
これらの素材は体に沿いながらも、ふわっと空気を含むため、体のラインを拾いすぎません。
逆に、アクリル100%のような硬い素材は、体から浮いて膨らんで見えるため避けた方が無難です。
合わせるアイテムで実践する着痩せテクニック
ハイゲージニット自体の選び方だけでなく、合わせるアイテムでさらに着痩せ効果を高められます。
Iラインを強調するロングネックレスやスカーフ
縦のラインを作ることで、視線を上下に誘導し、スタイルアップが叶います。
ロングネックレスは胸元に縦のラインを作り、全体をすっきり見せる効果が抜群です。
長さは70cm以上のものを選ぶと、より効果的。
また、細長いスカーフを首に巻いて垂らすスタイルも、同様の視覚効果が期待できます。
アクセサリーやスカーフの色は、ニットと同系色にすると、より一体感が出てスマートな印象になりますよ。
下半身にボリュームを持たせるフレアスカート
上半身をすっきり見せるには、下半身とのバランスが大切です。
ハイゲージニットに合わせるなら、フレアスカートやAラインスカートがおすすめ。
腰回りから裾に向かって広がるシルエットが、上半身の細さを際立たせてくれます。
また、適度なボリュームが下半身にあることで、全体のバランスが整い、スタイルアップして見える効果も。
丈はミモレ丈やマキシ丈を選ぶと、より縦長のシルエットが完成します。
響かないシームレスインナー着用
意外と見落としがちなのがインナー選びです。
ハイゲージニットは薄手なので、下着のラインや段差が表に響きやすいという特徴があります。
シームレス仕様のブラジャーやショーツを着用すると、表面がなめらかになり、見た目がぐっとすっきりします。
特にベージュ系の肌なじみの良い色を選ぶと、透け感も気にならず快適です。
スタイルが悪く見えるNGコーディネート例
避けたいコーディネートを知っておくことも大切です。
よくある失敗例を確認しておきましょう。
首が詰まって見えるタートルネックやクルーネック
首元が詰まったデザインは、顔が大きく見えたり、首が短く見えたりする原因に。
特にタートルネックは、首周りにボリュームが出るため、上半身全体が膨張して見えがちです。
クルーネックも、首の露出が少ないため、重たい印象になりやすいデザイン。
着膨れするダウンベストとのレイヤード
ハイゲージニットの上にダウンベストを重ねるコーディネートは要注意です。
ダウンのボリュームとニットの密着感が相まって、上半身だけが極端に大きく見えてしまいます。
特に短丈のダウンベストは、腰位置を低く見せるため、スタイルダウンの原因に。
もしベストを合わせたいなら、ニット素材やウール素材の薄手のものを選び、アウターで全体のバランスを取ることをおすすめします。
まとめ
ハイゲージニットで太って見える悩みは、選び方と着こなし次第で解消できます。
ポイントのおさらい
- タイトすぎず程よいゆとりのあるサイズを選ぶ
- VネックやUネックで首元をすっきり見せる
- 黒やネイビーなどの収縮色を活用する
- 落ち感のある素材を選ぶ
- ロングネックレスやフレアスカートで縦ラインを強調
これらのテクニックを取り入れれば、ハイゲージニットがあなたの強い味方になってくれるはずです。
今シーズンは自信を持って、おしゃれなハイゲージニットスタイルを楽しんでくださいね。
