チェスターコートとは?トレンチとの違いから活躍する季節まで解説

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チェスターコートとは?トレンチとの違いから活躍する季節まで解説

秋冬のワードローブに欠かせないチェスターコートは、エレガントで上品な印象を与えてくれる定番アウターです。

テーラードジャケットのような襟が特徴で、きちんと感がありながらも着回しやすいのが魅力。トレンチコートやステンカラーコートとよく比較されますが、それぞれに違った特徴があります。

この記事では、チェスターコートの基本情報から他のコートとの違い、着る季節やコーディネート例まで詳しく解説していきます。

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チェスターコートとはテーラードジャケットのようなコート

チェスターコートとはテーラードジャケットのようなコート

チェスターコートは、膝丈〜膝下の長さを持つフォーマルなコートです。

ジャケットを長くしたようなシルエットが特徴で、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く活躍します。シングルブレストまたはダブルブレストのボタン配置があり、すっきりとした印象を与えてくれます。

19世紀から続く歴史あるデザインで、現代でも多くのブランドが展開している定番アイテムです。

最大の特徴はテーラードカラーと呼ばれる襟の形

チェスターコートを見分ける最大のポイントは、襟の形にあります。

テーラードカラー(下襟と上襟で構成される襟)が、ジャケットのような美しいVゾーンを作り出します。この襟の形により、顔周りがすっきりと見え、縦のラインが強調されるのです。

襟を立てることもできるため、防寒性も兼ね備えています。

名前の由来はチェスターフィールド伯爵

チェスターコートという名前は、19世紀のイギリス貴族チェスターフィールド伯爵に由来します。

伯爵がこのスタイルのコートを好んで着用したことから、彼の名前が付けられました。当時は男性の正装用コートとして誕生しましたが、現在では女性のファッションアイテムとしても広く愛されています。

クラシックで上品なイメージは、この歴史的背景から来ているのです。

トレンチ・ステンカラーコートとの違い

トレンチ・ステンカラーコートとの違い

似たような印象のコートでも、それぞれに明確な違いがあります。

チェスターコート、トレンチコート、ステンカラーコートは秋冬の定番アイテムですが、デザインや用途が異なります。自分のスタイルに合わせて選ぶためには、これらの違いを理解することが大切です。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

チェスターコートと他コートの違い比較表

項目チェスターコートトレンチコートステンカラーコート
襟の形テーラードカラー大きめの襟後ろが高く前が低い
ボタンシングル/ダブルダブルブレストシングルブレスト
ベルトなしありなし
印象フォーマルミリタリー調シンプル
適した場面ビジネス・フォーマルカジュアル・通勤ビジネス・カジュアル

この表を参考に、シーンに合わせた選択をしてみてください。

トレンチコートとの違いはベルトとボタンの列

トレンチコートとチェスターコートの最大の違いは、ウエストベルトの有無です。

トレンチコートには腰の位置にベルトがあり、ウエストマークができるのが特徴。また、ボタンが二列に並ぶダブルブレストが基本で、ミリタリー由来のデザイン要素が随所に見られます。

一方、チェスターコートはベルトがなく、すっきりとした縦のラインを作ります。

ステンカラーコートとの違いは襟の形

ステンカラーコートとの違いは、何といっても襟の形状にあります。

ステンカラーは後ろの襟が高く、前が低い独特の襟で、第一ボタンまで閉めるとシャープな印象に。チェスターコートのテーラードカラーは、ジャケットのようにV字に開いた襟が特徴です。

ステンカラーの方がカジュアルで、チェスターの方がフォーマルな印象を与えます。

チェスターコートを着る季節は10月下旬から4月上旬

チェスターコートを着る季節は10月下旬から4月上旬

チェスターコートは長いシーズン活躍する優秀なアイテムです。

一般的には秋の終わりから春の始まりまで、約半年間着用できます。ただし、素材や厚みによって適した時期が変わるため、気温に合わせたインナー選びが重要になります。

季節ごとの着こなしポイントを押さえておきましょう。

秋(10〜11月)は薄手のニットに合わせて

秋のチェスターコートスタイルは、軽やかさがポイントです。

気温が15〜20度程度の時期は、薄手のニットやカットソーをインナーに選びましょう。まだ寒さが本格的ではないので、コート自体も薄手の素材がおすすめ。

ベージュやキャメルなどの明るいカラーを選ぶと、秋らしい温かみのある雰囲気が楽しめます。

冬(12月-2月)は厚手のセーターやマフラーと共に

本格的な冬には、防寒性を重視したコーディネートが必要です。

ウールやカシミヤ混のしっかりとした素材のチェスターコートを選び、厚手のニットやタートルネックと合わせましょう。マフラーやストールを加えることで、さらに暖かく過ごせます。

ダークカラーのコートなら、冬の装いをシックにまとめてくれます。

春(3〜4月)は明るい色のインナーで軽やかに

春先のチェスターコートは、明るく爽やかな印象を心がけます。

インナーに白やパステルカラーのブラウスを合わせると、季節感が出て素敵です。気温が上がってきたら、コートのボタンを開けて羽織るように着るのもおすすめ。

グレーやベージュのコートなら、春らしい柔らかな雰囲気を演出できます。

レディースチェスターコート選び3つのポイント

レディースチェスターコート選び3つのポイント

自分に似合うチェスターコートを見つけるには、いくつかの選び方があります。

初めて購入する方は特に、着丈・素材・カラーの3点に注目しましょう。これらを押さえておけば、長く愛用できる一着に出会えるはずです。

それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

①着丈の長さで印象を選択

着丈の長さは、スタイル全体の印象を大きく左右します。

膝上丈は脚長効果があり、カジュアルな印象に。膝丈はバランスが取りやすく、どんなスタイルにも合わせやすいです。膝下丈はより大人っぽい雰囲気を演出できます。

身長や体型に合わせて、自分に似合う長さを見つけてください。

②素材(ウール・カシミヤ)で防寒性と質感を決定

コートの素材選びは、着心地と見た目の質感に直結します。

ウール100%は保温性が高く、お手入れもしやすい定番素材。カシミヤ混は肌触りが滑らかで高級感があり、軽くて暖かいのが魅力です。

予算に応じて選びつつ、できればウール80%以上の製品を選ぶと長持ちします。

③定番カラー(黒・ベージュ・グレー)から挑戦

初めてのチェスターコートは、定番カラーから選ぶのが賢明です。

  • 黒は都会的でシャープな印象
  • ベージュは優しく上品な雰囲気
  • グレーは知的で落ち着いた印象

どの色も手持ちの服と合わせやすく、着回し力が抜群です。

2着目以降は、グリーンやチェック柄などにも挑戦してみましょう。

初心者向けチェスターコートの基本コーディネート

チェスターコートは、さまざまなスタイルに合わせられる万能アイテムです。

初めて着る方でも簡単におしゃれに見えるコーディネートをご紹介します。基本のスタイルをマスターすれば、自分なりのアレンジも楽しめるようになります。

シーン別に3つのスタイルを見ていきましょう。

パンツと合わせてきれいめオフィススタイル

通勤やビジネスシーンには、パンツスタイルがおすすめです。

細身のアンクルパンツやテーパードパンツと合わせると、スマートな印象に仕上がります。インナーにはシンプルなブラウスやニット、足元はパンプスやローファーでまとめましょう。

黒やネイビーのチェスターコートなら、よりフォーマルな雰囲気が作れます。

スカートと合わせて上品なフェミニンスタイル

女性らしい柔らかな印象を作りたいなら、スカートとの組み合わせが最適です。

膝丈のタイトスカートやフレアスカートと合わせると、エレガントなスタイルが完成します。チェスターコートの裾からスカートが少し見える程度の着丈バランスがきれいです。

ベージュやグレーのコートなら、優しげな女性らしさが引き立ちます。

ワンピースに羽織るだけの簡単お出かけコーデ

休日のお出かけには、ワンピースとの組み合わせが便利です。

ワンピースの上からチェスターコートを羽織るだけで、こなれた雰囲気のコーディネートが完成します。特にニットワンピースとの相性は抜群で、暖かさとおしゃれさを両立できます。

足元はブーツやスニーカーで、カジュアルダウンするのもおすすめです。

まとめ

チェスターコートは、テーラードカラーが特徴のエレガントなコートです。

トレンチコートとはベルトの有無で、ステンカラーコートとは襟の形で区別できます。10月下旬から4月上旬まで長く着られ、季節に合わせたインナー選びで快適に過ごせます。

選ぶ際は着丈・素材・カラーに注目し、定番の黒・ベージュ・グレーから始めるのがおすすめです。パンツ・スカート・ワンピースどんなアイテムとも相性が良く、一着あれば幅広いシーンで活躍してくれます。

ぜひ自分に合ったチェスターコートを見つけて、秋冬のおしゃれを楽しんでください。

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