襟のデザインひとつで、コーディネートの印象は大きく変わります。
きれいめな装いに欠かせない「スタンドカラー」と、カジュアルで抜け感のある「ヘンリーネック」。この2つのデザインは、どちらもワードローブに取り入れたい定番アイテムですが、具体的にどう違うのでしょうか。
本記事では、それぞれの特徴や使い分けのポイント、シーン別のコーディネート術まで詳しく解説します。
結論|スタンドカラーとヘンリーネックの違いを一覧表で比較
まずは2つのデザインの違いを、わかりやすく表で確認しましょう。
比較項目 | スタンドカラー | ヘンリーネック |
---|---|---|
襟の形状 | ![]() 立ち襟 | ![]() 丸首+ボタン付き前立て |
印象 | きれいめ・カジュアル | カジュアル・こなれ感 |
ボタン | なし | 3〜6個 |
スタイル | ジャケットコーデ カジュアルスタイル | アメカジ レイヤードコーデ |
スタンドカラーは知的でシャープな雰囲気を演出し、ヘンリーネックは親しみやすさと遊び心を加えてくれます。
スタンドカラーとは?きれいめな印象を与える立ち襟

スタンドカラーは、襟が首に沿って立ち上がるデザインのこと。
折り返しや開きがないため、すっきりとした縦のラインが生まれ、首元を美しく見せてくれます。
シャツやブラウス、ジャケットなど幅広いアイテムに採用されており、その洗練された佇まいから、ビジネスシーンやきれいめコーデに最適です。
スタンドカラーの主な特徴
- 襟が立ち上がり、首元をすっきり見せる
- 知的で品のある印象を与える
- ミリタリーやフォーマルウェアが起源
- 顔周りに縦のラインを作り、首を長く見せる効果も
スタンドカラーは、シンプルながらも存在感があり、一枚でサマになるアイテムとして活躍してくれます。
ヘンリーネックとは?カジュアルでこなれた印象のボタン付きネック
ヘンリーネックは、丸首にボタン付きの前立てがついたデザインです。
19世紀のイギリスで開催されたボートレース「ヘンリーレガッタ」の選手が着用していたユニフォームが由来とされています。
現在では、Tシャツやカットソー、ニットなど様々なアイテムに取り入れられ、男女問わず人気のデザインとなっています。
ヘンリーネックの主な特徴
- 丸首にボタン付き前立てがついている
- ボタンは通常2〜5個程度
- Tシャツのカジュアルさとシャツのきちんと感を併せ持つ
- ボタンの開け閉めで表情を変えられる
- スポーツウェアが起源で、リラックス感がある
一枚で着ても、レイヤードのインナーとしても活躍する万能アイテムといえるでしょう。
バンドカラーやクルーネックなど類似デザインとの違い

スタンドカラーやヘンリーネックと似たデザインも存在します。
ここでは混同しやすい類似デザインとの違いを、明確に解説していきます。
スタンドカラーとバンドカラーの違い
スタンドカラーとバンドカラーは、どちらも「襟が立つ」という共通点がありますが、微妙に異なります。
バンドカラー | スタンドカラー |
---|---|
![]() | ![]() |
・襟が帯状に首を一周する ・襟の高さが比較的低め(1〜2cm程度) ・バンドカラーシャツなど、カジュアルアイテムに多い ・ノーカラーとレギュラーカラーの中間的な印象 | ・襟が首に沿ってしっかり立ち上がる ・襟の高さがバンドカラーより高い(3〜5cm程度) ・よりフォーマルで洗練された印象 |
どちらもすっきりした首元が魅力ですが、スタンドカラーの方がよりドレッシーな雰囲気になります。
カジュアルに着こなしたいならバンドカラー、きちんと感を出したいならスタンドカラーを選ぶとよいでしょう。
ヘンリーネックとクルーネックの違い
ヘンリーネックとクルーネックは、どちらも丸首のTシャツやカットソーに見られるデザインです。
クルーネック | ヘンリーネック |
---|---|
![]() | ![]() |
・首元が丸く、シンプルな形状 ・ボタンやファスナーなどの装飾がない ・ベーシックなネックライン ・カジュアルでシンプルな印象 | ・丸首にボタン付き前立てがプラスされている ・ボタンで開け閉めができる ・クルーネックより少しきちんと感がある ・表情の変化をつけやすい |
クルーネックがシンプルすぎると感じる方には、ヘンリーネックがおすすめです。
ボタンというワンポイントがあるだけで、コーディネートに奥行きが生まれます。
シーン別|選び方とおすすめコーディネート術
ここからは、具体的なシーンに合わせた選び方とコーディネート術をご紹介します。
それぞれの特性を活かした着こなしで、おしゃれ度をアップさせましょう。
ビジネス・きれいめコーデにおすすめのスタンドカラー

スタンドカラーは、ビジネスシーンやきちんとした場面で活躍します。
おすすめコーディネート例
- スタンドカラーシャツ × パンツ
- スタンドカラーブラウス × タイトスカート
- スタンドカラージャケット × シンプルなインナー
襟が立ち上がることで顔周りがすっきりし、きちんと感が生まれます。
また、ネックレスなどのアクセサリーも映えやすく、女性らしい華やかさも演出できるのが魅力です。
- モノトーンや落ち着いたカラーで統一すると上品に
- シンプルなデザインを選び、素材の質感で差をつける
- 足元はパンプスやローファーできれいめに仕上げる
オフィスカジュアルにも最適で、一枚持っているとコーディネートの幅が広がります。
休日・カジュアルコーデにおすすめのヘンリーネック

ヘンリーネックは、休日のリラックスした装いにぴったりです。
おすすめコーディネート例
- ヘンリーネックTシャツ × デニムパンツ
- ヘンリーネックカットソー × チノパン × スニーカー
- ヘンリーネックニット × ワイドパンツ
ボタンを開けてラフに着こなしたり、全て留めてきちんと見せたりと、気分に合わせて表情を変えられるのが便利です。
- レイヤードを楽しむなら、シャツやベストと組み合わせる
- ボタンの開け方で印象をコントロール
- スニーカーやブーツなどカジュアルな足元と相性抜群
ヘンリーネックは、リラックス感がありながらもだらしなく見えないのが魅力です。
カジュアルシーンで、こなれた印象を演出したい時に選んでみてください。
まとめ
スタンドカラーは立ち襟できれいめな印象を、ヘンリーネックはボタン付き丸首でカジュアルな雰囲気を演出します。
どちらもワードローブに取り入れたい優秀アイテムですが、着用シーンやなりたい印象によって使い分けるのがポイントです。
ビジネスやきちんとした場面ではスタンドカラーを、休日のリラックスコーデにはヘンリーネックを選ぶことで、TPOに合った洗練されたスタイリングが完成します。
それぞれの特徴を理解して、自分らしいおしゃれを楽しんでくださいね。