スタンドカラーコートは、立ち襟が特徴的なアウターです。
防寒性が高く、クラシックな着こなしからカジュアルなコーディネートまで幅広く活躍してくれます。
しかし、選び方や着こなし方を間違えると、ダサく見えてしまうことも…。
この記事では、スタンドカラーコートの特徴から似合う人の条件、失敗しない選び方まで詳しく解説します。
スタンドカラーコートとステンカラーコートの決定的な違い
スタンドカラーコートとステンカラーコート、名前が似ているので混同しがちですよね。
実は、この2つには明確な違いがあります。
スタンドカラーコートとは
襟が完全に立ち上がったデザインが特徴で、襟に折り返し部分がなく、首元をすっきりと包み込むシルエットになっています。
ステンカラーコートとは
襟腰と呼ばれる立て襟がついていますが、前に折り返せる構造になっています。
後ろから前にかけて襟が低くなる設計で、開いても閉じても着られるのが特徴です。
簡単に言うと
襟が「ずっと立ったまま」なのがスタンドカラー、「開閉できる」のがステンカラーです。
※スタンドカラーコートのなかにも襟を折って着こなせるタイプもあります。
スタンドカラーコートがダサいと言われる3つの理由と解決策

「スタンドカラーコートはダサい」と思うが多いのは事実。
ではなぜダサいという印象を持たれることがあるのでしょうか?
理由1:サイズ感が合っていない
細身すぎるコートや、逆に大きすぎるコートはバランスが悪く見えます。
また、コートのデザインやサイズ感にも流行りがあるので、あまりに時代に合わないスタンドカラーコートだとダサく見えてしまう可能性があります。
ジャストサイズや、やや余裕のあるサイズを選ぶと失敗なく綺麗に着こなせますよ!
理由2:丈の長さが時代遅れ
膝上の短い丈のスタンドカラーコートは、OLスタイルのような古さを感じさせます。
今は比較的ゆったりとしたラフな服装が好まれるため、合わせにくいでしょう。
膝丈から膝下くらいのロング丈は、着こなしやすいのでおすすめ!
長めの丈は防寒性も高く、ワイドパンツやロングスカートとも相性抜群です。
理由3:インナーとのバランスが悪い
スタンドカラーコートにフード付きスウェットを合わせたり、襟の高いタートルネックを重ねると首元がもたつきます。
また、ジャージなどのカジュアルすぎるアイテムとの組み合わせも避けたいところです。
クルーネックやVネックのニット、シンプルなシャツなど、襟元がすっきりとしたアイテムを選ぶと、スタンドカラーの魅力が引き立ちます。
スタンドカラーコートが似合う人の特徴

スタンドカラーコートには、より似合いやすい人の特徴があります。
自分に合うかどうかチェックしてみましょう。
顔の形や輪郭
スタンドカラーコートは立ち襟が首元を包み込むデザインです。
そのため、面長の方や卵型の顔立ちの方によく似合います。
逆に丸顔の方は、立ち襟によって顔の丸さが強調されてしまうことがあるんです。
丸顔の方は、前ボタンを開けて着たり、襟を少し寝かせられるデザインを選ぶと良いでしょう。
また、首が長めの方は立ち襟のバランスが美しく決まります。
首が短い方は、V字に開くタイプのスタンドカラーを選ぶと縦のラインが強調されますよ。
体型や身長
スタンドカラーコートは、シンプルなデザインで幅広い方に似合います。
そのなかでもロング丈のスタンドカラーコートは縦のラインを強調するため、身長が高い方がバランスよく着こなせます。
体型では、すらっとした細身から標準体型の方におすすめです。
ストレートなIラインシルエットが多いため、スタイルアップ効果が期待できるんです。
身長が低めの方でも、ヒールのある靴を合わせたり、やや短めの丈を選ぶことで着こなせますよ。
また、ウエストにベルトがついたデザインなら、メリハリをつけられるので体型カバーにも効果的です。
初心者でも失敗しないスタンドカラーコートの選び方
スタンドカラーコート初心者の方でも、ポイントを押さえれば失敗しません。
シーン別の選び方と基本の素材・色・丈について解説します。
シーン別の選び方(カジュアル・ビジネス)
ビジネスシーンでは、シンプルなデザインが基本です。
ネイビーや黒、チャコールグレーなどの落ち着いた色がおすすめですよ。
ウール素材の無地で、装飾が少ないものを選びましょう。
スーツの上から羽織っても邪魔にならない、すっきりとしたシルエットが理想的です。
カジュアルシーンでは、もう少し遊び心を出せます。
ベージュやカーキ、明るめのグレーなど、柔らかい色味がおすすめです。
ヘリンボーン柄やチェック柄など、さりげない柄物もおしゃれに着こなせます。
ガウンコートのようにリラックス感のあるデザインも、休日スタイルにぴったりですよ。
素材・色・着丈の基本
素材選びは、着用する季節によって変えましょう。
秋冬の寒い時期には、保温性の高いウールやカシミヤがおすすめです。
春先まで着たい場合は、ライナー(裏地)が取り外せるタイプが便利ですよ。
色選びの基本は、まず1着目はベーシックカラーからスタートです。
シーン | おすすめ色 | 特徴 |
---|---|---|
ビジネス | ネイビー、黒、チャコールグレー | フォーマルで信頼感がある |
カジュアル | ベージュ、カーキ、グレー | 柔らかく親しみやすい |
兼用 | ダークグレー、モカブラウン | どちらのシーンでも使える |
着丈は、身長や着こなしに合わせて選びましょう。
高身長の方は膝下丈、低身長の方は膝丈を目安にすると似合う一着が見つかります。
スタンドカラーコートに関するQ&A

スタンドカラーコートについて、よくある質問にお答えします。
着用するのに最適な季節
スタンドカラーコートの着用シーズンは、主に秋から春先までです。
具体的には10月下旬から4月上旬が目安になります。
素材によって適した時期が異なるんです。
ウール素材の厚手タイプは、11月から3月の真冬に活躍します。
薄手のコットン混素材なら、10月や4月の春秋シーズンにぴったりですよ。
ライナー付きのタイプを選べば、3シーズン使えるので経済的。
真夏以外はほぼ活躍するので、1着持っておくと便利なアイテムです。
マフラーやストールとの合わせ方
スタンドカラーコートは立ち襟なので、マフラーの巻き方に工夫が必要です。
襟の内側にマフラーを入れ込むと、首元がもたつきダサく見えてしまいます。
おすすめの合わせ方は、コートの襟の外側にマフラーを巻くスタイルです。
シンプルに首に一周させるか、軽くねじってラフに垂らすと今っぽく決まりますよ。
カラー選びでは、コートと同系色でまとめるとすっきりとした印象になります。
差し色として明るい色を持ってくるなら、ブルー系やワイン系がおしゃれです。
寒さが厳しい地域では、ボリュームのあるストールを肩から羽織るスタイルも素敵ですよ。
まとめ
スタンドカラーコートは、選び方と着こなし方次第でとてもおしゃれなアイテムです。
ステンカラーコートとの違いは襟の構造で、スタンドカラーは完全に立ち上がっています。
ダサいと言われる主な理由は、サイズ感や丈の長さ、インナーとのバランスにあります。
これらを意識すれば、誰でも素敵に着こなせますよ。
面長や卵型の顔立ち、身長165cm以上の方に特に似合いますが、工夫次第で誰でも楽しめます。
ビジネスには落ち着いた色とシンプルなデザイン、カジュアルには柔らかい色や柄物がおすすめです。
この機会に、自分にぴったりの1着を見つけてみてはいかがでしょうか?